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スミレ

春の花々が柔らかに花弁を開いている原っぱで、こんもりと茂る草陰に隠れるようにして濃い紫色が見えました。ひっそりと花を咲かせていたスミレです。
キントラノオ目スミレ科のスミレは、日本各地の日当たりの良い土手や野原はもちろん、道端のアスファルトの隙間やコンクリートのひびの間にも自生している姿が見られます。"スミレ"という名前は、その花の形状が"墨入れ(墨壺)"に似ていることから付けられたという説を、あの朝ドラで一躍有名になった牧野富太郎によって唱えられたことで広まったとも言われているそうです。スミレの種子には端のほうにアリが好む脂肪の塊がついており、種子ごとアリが巣に持ち帰ることによって生息域を広げています。植物と他の生き物の間でよく見られる持ちつ持たれつの関係をスミレも利用しているのです。
可愛らしく可憐なスミレですが、コンクリートなとの隙間であっても根を張ったり、アリを利用したりなど意外と逞しく強かに生きている姿には尊敬の念を覚えます。

K.


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2024.03.29 | | Comments(0) | Trackback(0) | 植物

モンシロチョウ

今日、春の陽気を感じながら散歩をしていると、目の前をひらひらふわふわと横切るものがいました。水面で揺れる木の葉のように気ままに飛んでいるモンシロチョウです。
チョウ目シロチョウ科のモンシロチョウは、僅かに灰色がかったようにも見える柔らかな白い翅に灰褐色の班を持ち、春の訪れとともに見ることができる身近なチョウです。モンシロチョウという名前は、白い翅に映える黒い班を紋に見立てたことから付けられました。幼虫の主食がアブラナ科の植物なため、キャベツやハクサイ、ブロッコリーなどがよく被害に合うことから農業においては害虫とされています。僅かに透明感を感じる鮮やかな緑のモンシロチョウのイモムシは、自分たちが想像するイモムシに一番近いのではないでしょうか。小学校の授業の中でモンシロチョウを育てた経験がある人が多いからなのかもしれません。
春の昆虫といえばと聞かれて真っ先に思い浮かび、昆虫が苦手人や興味のない人でも見分けがつくほど知名度の高いモンシロチョウ。ひらひらふわふわと重力を感じさせずに飛ぶモンシロチョウの姿を春の花々とともに楽しんでみてください。

K.


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2024.03.29 | | Comments(0) | Trackback(0) | 昆虫

スズメノエンドウ

先日、カラスノエンドウを見かけた際に、少し離れたところで白銀の鈴のような花をつけたカラスノエンドウのミニチュア版を見つけました。カラスノエンドウの陰に隠れるようにひっそりと姿を現し始めていたスズメノエンドウです。
マメ目マメ科のスズメノエンドウという名前は、予想できる通りカラスノエンドウと呼ばれているヤハズエンドウよりも小さいことからつけられました。また、イヌノエンドウという別名もあるそうです。本州から沖縄にかけて広く分布し、空き地や道端などで見ることができます。スズメノエンドウは小ぶりで控えめな花を咲かせますが、一見白に見えるその花はよく見てみるとわずかに紫がかっていることがわかります。全体的にこぢんまりとした植物のように思えますが、これから暖かくなってくるにつれて勢いよく茂り始めるため厄介者として認識している人もいるのではないでしょうか。
カラスノエンドウのミニチュア版としての認識が強いスズメノエンドウですが、地味に見えても生命力にあふれ、鈴のような花を咲かせる姿はどこかまぶしいものがあります。

K.


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2024.03.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | 植物

カラスノエンドウ/ヤハズエンドウ

近所の空き地の横を通りかかったとき、色鮮やかな緑の若葉が茂る中に紅桔梗色の小ぶりな花が目に入りました。エンドウやスイートピーなどによく似た蝶型の小さな花をつけたカラスノエンドウ。暖かくなるとともに勢いよく成長を始めるこの植物が、今年も姿を現し始めていたようです。
マメ目マメ科のカラスノエンドウは、本州以南の野原は道端などの様々なところで普通に見かけることができます。植物学的に正しいのはヤハズエンドウという名前ですが、カラスノエンドウという呼び名のほうが広く普及しています。また、種を取り除いた豆殻を使って草笛として音を鳴らすことができるため、ピーピーグサという名前で呼ばれていることもあります。茎には巻きひげがあり近くに他の植物やフェンスなどがある場合は絡みついていくため、夏場などには色々なところに絡みつき草取りが大変なことになってしまう曲者です。また、カラスノエンドウには大量のアブラムシがつくため、アブラムシからの蜜を求めるアリの姿やアブラムシを捕食しにやってきたテントウムシの姿などを見ることもできます。
庭の手入れなどをする方たちからすれば厄介者に思えるカラスノエンドウですが、若い葉や柔らかいサヤなどは食べることができるため、ヨモギやツクシなどと一緒に春の味覚として楽しんでみてください。

K.


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2024.03.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 植物

マガモ

今日近所を散歩していると、霧雨がかすかに降る中静かに水面を滑っている鳥がいました。どことなく薄墨が解けたような薄暗い雨の中、鴨羽色の頭が鮮やかに目を引くマガモです。
体長は50㎝ほどですが、羽を広げると1m弱にもなります。繁殖期になるとオスは鴨羽色の頭に、黄色のくちばし、白い首輪、灰褐色や黒褐色、深藍の胴体と、ぱっと目を引く色鮮やかな色彩になります。対照的に、メスはくちばしが橙色と黒色なこと以外は、ほぼ全身が黒褐色の地に黄褐色の縁取りがある羽に覆われるため、少し地味な印象を抱かざるを得ません。ですがオスも繁殖期以外の時は、くちばしの色以外はメスと同じような見た目になります。
マガモは古くから狩猟の対象となっており、様々なカモ肉の中でも質、量ともに最高とされています。また、狩猟対象としてのマガモは、オスの特徴である緑の頭から“アオクビ”と呼ばれることが多いそうです。
水辺の近くを通りかかった際には、マガモの艶やかな鴨羽色を探してみてはいかがでしょう。

K.


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2024.03.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | 鳥類

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太宰府市内で生き物を通した環境教育を推進しています。
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