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トノサマガエル

今回は、カエルの中でも有名な「トノサマガエル」を紹介します。

トノサマガエルは、大きさ5~9㎝程度とかなり大きく在来のカエルの中では最大です。体の色は、オスが緑色と茶褐色のものが多く、メスはオスに比べて白っぽい色をしています。背中の中央には、黄緑色又は白色のスジが1本入っているのが特徴です。鳴き声は、「グググッ」とこもった声で鳴き、池や水田で観察できます。

トノサマガエルは食欲旺盛で、主に昆虫を食べ自分の口に入るものなら何でも食べてしまいます。また、ジャンプ力が強く自分の体の数倍もの距離を一気にジャンプして移動します。そんなトノサマガエルは水田の害虫も食べてくれる為、農家の人に愛されているカエルでもあります。ですが、近年水田の減少や農薬の使用などにより生息数が大きく減少し、国の準絶滅危惧種に指定されています。古くから水田を支えてきたトノサマガエルですが、大切にしていかなければ見られなくなる日がくるかもしれません。

sトノサマガエル

しっしー

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2020.08.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | 両生類

ヌマガエル

今回は、茶色い体でぴょこぴょこ跳ねていた「ヌマガエル」を紹介します。

ヌマガエルは、体が茶色や褐色で個体によりますが背中に1本ラインが入っており、腹側は模様がなく白色なのが特徴です。個体によってはラインがないものもあるので注意です。鳴き声は「グェッ グェッ」とかなり濁った声で鳴きます。また、ヌマガエルのオタマジャクシは高温に対しての耐性が強く、真夏など水中が高温になっても生きることができるという能力を持っています。なので、暑い真夏の時期でも水田や池の周りなどで簡単に観察することができます。

ヌマガエルの仲間で「ツチガエル」という仲間がいますが、ツチガエルはお腹に細かなまだら模様があり、背中にブツブツとした突起が多いという点でヌマガエルと見分けることができます。よく「イボガエル」と呼ばれているカエルはツチガエルの方でヌマガエルと比べるとやはり背中の突起が大きく「イボ」と呼ばれるのが納得できます。似た環境で暮らしているので、両種を見つけることができれば見比べると面白いかもしれません。

sヌマガエル

しっしー

2020.08.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | 両生類

トノサマガエル


久しぶりの投稿です。

只今、保育園やら小学校やらの学習のお共に必要なため、我が家で久しぶりにトノサマガエルのオタマジャクシを飼育中。

先日、とある保育園で子どもから「なぜしっぽはなくなるの」と質問を受けました。
はて?しっぽが消えるのは当たり前ととらえてた私は、きちんとした理由を答えられませんでした。
調べたらなるほどという科学的理由はちゃんとありましたが、一つ昔話におもしろいものを見つけました。
子ども(オタマジャクシ)の時は泳いで遊んで暮らしていいよ。でも大人(成体)になったら働くためにしっぽをなくし、手足を生やしますと。くすっと笑える理由でした。

子どもたちからの何で?にしっかり答えられるように当たり前のものごとにもアンテナを張り巡らせておくことも大切と感じた出来事でした。

トノサマガエル

くま

2020.07.01 | | Comments(0) | Trackback(0) | 両生類

アマガエル

今回は、草刈りをしていたら慌てて出てきた「二ホンアマガエル」について紹介します。

「アマガエル」と聞いて一番におもいつくのは、綺麗な黄緑色の体。
そんなアマガエルですが、なんと住んでいる環境に合わせて体の色を変化させることができるんです。茶色っぽい体や灰色っぽい体、緑と茶色で迷彩柄っぽい体など同じアマガエルとは思えないほど変わります。

体の大きさも小さく可愛いアマガエルですが、危険な一面もあります。
皮膚に刺激性の毒があり、傷口や目に入ると痛みを感じるようです。触った後は良く手を洗ってください。

「アマガエル」という名前の由来は、このカエルが鳴くと雨が降るので「アマガエル」とつけられたようです。
ちなみに鳴くのはオスだけで、メスは鳴けません。
雨の日の前に鳴き声を頼りに探してみるのもいいかもしれません。

200423.jpg

しっしー


2020.04.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | 両生類

カエルの季節

先週の金曜日のこと。
昼の気温も高かったし、前の夜には結構しっかり雨が降っていたし、そろそろ第一次ピークかな~?と思い、夜の湿地に出かけてきました。

何のピークかと言うと、カエルの産卵です。
カエルの産卵と言うと春から初夏のイメージもありますが、この寒い季節に、わざわざ冬眠を中断して卵を産むカエルがいるのです。

この湿地でもニホンアカガエルと言うカエルが卵を産みに来ます。

150117aka1.jpg
湿地に到着すると、すぐにメスを待ち構えるオスの姿が目に入りました。

150117aka2.jpg
光を当てると水中に潜り込むヤツが結構いますが、それでも30個体ほどのオスを確認することができました。

湿地にやってきたオスは、「キョ」と「ピョ」の中間音のような鳴き声で「キョキョキョキョ」と鳴きます。

そんなオスの鳴き声を聞きながら写真を撮影していると、もう一つ別の鳴き声が聞こえるのに気づきました。
「クヮラルルル」
私にはそんなふうに聞こえる鳴き声です。
間抜けなことに、その時は「は~、ニホンアカガエルってこんな声でも鳴くんだ~」と思ってしまったのですが、その後強くなった雨のため早めに帰宅する途中、「あれ、さっきの鳴き声は・・・?」と思い当りました。
帰ってインターネットで調べてみると、その鳴き声はニホンアカガエルと良く似たヤマアカガエルというカエルのものでした。

これまでこの湿地ではニホンアカガエルしか確認できていなかったので、てっきり産卵に来ているのもニホンアカガエルばかりと思っていたのですが、実はヤマアカガエルも産卵に来ていたようです。

2個体のカエルを撮影した写真。
150117aka3.jpg
手前はニホンアカガエルなのですが、奥にいるのがヤマアカガエルのようです。
すぐに現地で気付けば、もうちょっとちゃんと撮っておいたのにな~。

来年からは両方のカエルの観察です。
真冬の楽しみが増えました。
(ガン)

2015.01.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | 両生類

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「まほろば自然学校」
太宰府市内で生き物を通した環境教育を推進しています。
設立;2005年8月
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