ツバメ
駅に向かう道すがらのこと。もったりと暖かくなってきた春の気候を感じていると、目の前を黒い影が滑空していきました。ぱっと視線を上げると、1年ぶりの懐かしいツバメの姿。ツバメは自分の姿を見せつけるように、まだ車通りの少ない朝の中を飛んでいきました。
スズメ目ツバメ科のツバメは、長く艶のある青黒い翼と白い腹、赤褐色の額と喉が特徴です。春になると日本に飛来する渡り鳥の一種で、人々の生活の中で姦しいヒナの鳴き声を響かせます。
昔から日本人の生活のすぐそばで子育てに勤しみ、沢山の人の目や耳を楽しませてきたツバメ。もちろん、玄関先やお店の軒先に巣を作られて、フンの被害や鳴き声に悩まされた方もいると思います。ですが、上手に折り合いをつけながら、ツバメの姿で春の訪れを感じられる日々を当たり前のように迎える。それは、とても幸せなことだとも思うのです。
K.
2023.03.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | 鳥類
